蜘蛛の巣に引っかかるのは私が悪いのか

蜘蛛には学習能力がないのでしょうか?

 

蜘蛛が巣を張るのは、小さな虫を捕らえて食すため。

私は今までそう理解していました。

 

しかし、私と同じ土地に居を構える彼にとっては違うようです。

 彼は明らかに、私の顔面に粘着質の糸を張り付ける。ただそれだけが目的のマシーンと化しており、(私の許可を得ず私有地に侵入しておきながら)嬉々としてその嫌がらせを実行し続けています。

 

そうでなければ説明が付きません。

 もし彼(彼女?)が小さな虫を捕らえて捕食することを目的とするならば、明らかに人間の顔面が通るであろう空間に巣を張り続けるはずがない。

 

 私の顔面に巣が張り付いてしまうのは彼にとってもネガティブな事象であるはずで、「次は同じ失敗をしないようにしよう」と考えるのは至極当然のはずです。それでも、再三私の顔面(時には、身体ごと)に粘着質の糸が張り付いているという事実は、彼が捕食以外の目的をもって巣を張っていることの証明でしょう。

 

 これ以上私が被害にあわないためにも、彼が何を目的としてこのような行為を続けるのか、仮説をたててみました。

 

仮説①:蜘蛛は私に恨みがあり、私の不利益になることは何でもしたいと思っている

 私有地に許可も正当な理由もなく立ち入る。これは住居侵入罪とよばれる犯罪で、刑法第130条に規定されています。彼が犯罪を犯しているのは明白ですが、私は彼が"人間ではない"ことを理由に目をつぶってきました。彼はこの恩を忘れ、半ば事故的に引き起こされた一度目の「巣の破壊」を根にもち、常軌を逸した逆恨みの精神で私に嫌がらせを施していると考えられます。

 

仮説②:蜘蛛は私を捕食しようとしている

 救いようがなく頭が悪いとしか思えません。練りに練った罠がいとも簡単に破壊される様を何度も見せつけられれば、通常は "何をやってもムダだ" と理解するはずです。しかし、彼には分かっているのかもしれません。諦めたときが本当の終わりであると。ボロボロになりながらも、のび太ジャイアンに何度も食らいついたさまは無様だったでしょうか?(いいえ違います)

 

 私にとっての嫌がらせは、彼にとって今世紀最大の挑戦であり、蜘蛛界の夢であり、リーマン予想であるのかもしれません。軽々と批判に走る、この私の方がちっぽけな存在であることを今、思い知りました。

 

 卓越した不倒の精神と、現実を遥かに凌駕する夢。彼の助けとなりたい、その気持ちを、今は抑えることもできません。

 

眠いので終わりにします